ボディビル大会後にスーツが緩い理由|減量明けの正しい直し方


ボディビルやフィジークの大会が終わった直後、久しぶりにスーツに袖を通すと「え、こんなに緩かったっけ」と驚く人は少なくありません。結論から言えば、大会前の減量と当日の脱水によって胸囲・肩幅・太ももが一時的に大きく変動しているため、既製品はもちろん数ヶ月前に仕立てたオーダースーツでもサイズが合わなくなるのはごく自然な現象です。無理に体を戻すよりも、今の体型に合わせて仕立て直すか、変動を見込んだ余裕のある一着を新調するかを見極めることが、表彰式やOB会、仕事復帰の場で恥ずかしい思いをしないための近道です。

なぜ大会直後にスーツが緩くなるのか

大会に向けたピークウィーク(大会1週間前からの水抜き・炭水化物調整)では、体内の水分量と筋グリコーゲン量が短期間で大きく変化します。加えて減量期の絞り込みで体脂肪だけでなく筋肉のハリまで一時的に落ちるため、胸囲で3〜5cm、二の腕で1〜2cm、ウエストで2〜4cm程度縮むケースを稲沢の店頭でも頻繁に確認しています。増量期と減量期で体型が変わる人のスーツ選びとも通じる話ですが、大会前後はその変動速度がさらに速いのが特徴です。

オフシーズンまで待つべきか、今すぐ直すべきかの判断基準

「増量期に戻せば元に戻るから」と直しを先延ばしにする選手もいますが、判断基準は明確です。1ヶ月以内に表彰式や大会後の会食、仕事への復帰など人前に出る予定があるなら今の体型で直す、次の大会までオフシーズンの増量に専念するなら数ヶ月待ってから採寸し直す、の二択で考えるのが失敗しません。中途半端なタイミングで直すと、増量が進んだ数ヶ月後に再び窮屈になり二度手間になるためです。この考え方は一般的なダイエット後にスーツが緩くなった場合の対処法とも共通しています。

既製品では対応できない、オーダーが向いている理由

既製品は胸囲とウエストの差(ドロップ)があらかじめ決まった型からしか選べないため、大会期特有の「胸は張っているのにウエストは絞れている」という逆三角形の変動幅に対応できません。オーダースーツであれば、今の採寸値に合わせて肩幅・胸囲・ウエストそれぞれを個別に設計できるうえ、ウエスト部分の縫い代を多めに残しておくことで、オフシーズンで数cm増えても店舗でのお直しだけで対応できる仕立てが可能です。フィジーク体型に似合うスーツの基本設計を踏まえたうえで、大会期特有の変動幅を織り込んで採寸するのがポイントです。

大会後の採寸で伝えるべき3つのポイント

実際の採寸現場でお願いしているのは、まず現在がオンシーズン(減量完了直後)かオフシーズン(増量中)かを伝えること。次に、今後3ヶ月でどの程度体型を戻す予定かの見込みを共有すること。そして、大会用に絞った体だけでなく、日常でリラックスした状態のウエスト値も併せて測らせてもらうことです。この3点を踏まえることで、今すぐ着られて、かつ増量後もお直しで対応できる一着に仕立てられます。

動きやすさと体型変化に対応する生地選び

大会後の体型変化に対応するうえでは、生地選びも重要な要素です。ストレッチ性のある生地を選んでおくことで、日々のトレーニングによる筋肉のポンプアップ(一時的な張り)にも対応しやすくなり、着用時の窮屈感を軽減できます。稲沢の店頭では、伸縮性のある芯地と生地を組み合わせることで型崩れしにくく、大会期特有の変動幅にも対応しやすい仕立てをご提案しています。また、階段の上り下りや車の乗り降りなど、日常のちょっとした動作でも突っ張りを感じにくいという声を、実際にお仕立てされた方からよくいただきます。

さらに、大会が年に複数回あるアクティブな選手の場合は、ウエスト部分の縫い代を多めに残す仕立てにしておくことで、シーズンごとの微調整をお直しだけで済ませられるようにしておくことも可能です。長期的に何度も着られる一着に仕上げることで、大会のたびに新調する必要がなくなり、結果的にコストパフォーマンスも高くなります。

表彰式・OB会・仕事復帰で恥ずかしくない着こなしに

大会直後は肌の色艶や姿勢の良さが際立つタイミングでもあります。せっかくの仕上がった体型を緩いスーツで台無しにしないためにも、肩線がジャストに収まり、ウエストにほどよいシェイプが出る一着を選びましょう。▶ 無料の採寸相談はこちらでは、大会歴や今後の増量・減量の予定も踏まえた上でサイズ設計をご提案しています。

大会シーズンが終わり、次の増量期へ向かう過渡期は、体型がもっとも読みにくい時期でもあります。焦って仕立て直すのではなく、今後数ヶ月の見通しを店舗のスタッフと相談しながら決めることをおすすめします。

よくある質問

Q. 大会後、何日くらいでスーツを仕立てるべきですか?

A. 表彰式やイベントの予定が決まっている場合は、大会直後の体型で採寸するのがおすすめです。オーダースーツの納期は通常3〜4週間程度かかるため、大会前から仕立てのスケジュールを組んでおくと安心です。

Q. 増量期に入ったらまた作り直す必要がありますか?

A. 変動幅があらかじめ分かっている場合は、ウエスト部分に直し代を多めに残す仕立て方で対応できることが多いです。増減が3〜4cm程度であれば、作り直さずお直しで調整できるケースがほとんどです。

Q. 既製品のパンツだけ買い足すのはアリですか?

A. 応急処置としては可能ですが、ジャケットとのバランスが崩れやすくなります。長期的に着るなら上下セットでの仕立てをおすすめします。

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