クライミング体型のスーツ選びは、「広い背中」「発達した前腕・肩」「細いウエスト」の3点を前提に補正することが正解です。既製スーツはこの上半身と下半身のサイズ差に対応できず、ジャケットが背中で突っ張ったり袖が窮屈になりがちです。稲沢のオーダースーツ専門店として、ボルダリングやクライミングを続けている方の採寸で実際に見ているポイントと、快適に美しく着られる一着の作り方を解説します。
クライミング体型のスーツが合わない3つの理由
結論として、既製スーツが合わない原因は体の使い方にあります。クライミングは全身で体を引き上げるスポーツのため、広背筋・僧帽筋・前腕・肩まわりが強く発達し、いわゆる逆三角形に近いシルエットになります。一方でウエストは絞られていることが多く、上半身に合わせるとウエストが余り、ウエストに合わせると背中や肩がきつい、という板挟みが起きます。
具体的には、第一にジャケットの背中・肩が突っ張る、第二に袖が前腕で窮屈になる、第三にジャケットのウエストが余ってだらしなく見える、という3つが典型です。これらは体型の欠点ではなく、既製の型紙が標準体型向けに作られていることが原因です。オーダーで各部位を独立して調整すれば、すべて解決できます。
広い背中・広背筋でジャケットが浮く問題
クライマーで最も多い相談が、背中の張りでジャケットが浮く・肩甲骨まわりが動かしにくいという悩みです。広背筋が発達していると、腕を前に出したときに背中の生地が足りず、襟が浮いたり後ろにシワが寄ります。オーダーでは背幅とアームホール(袖付けの位置と大きさ)を体に合わせ、可動域を確保しながら見た目を整えます。
この「背中が張ってジャケットが浮く」問題は、体を引く競技全般に共通します。同じ悩みの解決策は背中が張ってジャケットが浮く人のスーツで詳しく解説しているので、あわせて読むと理解が深まります。全体のシルエットづくりは逆三角形体型のスーツ選びも参考になります。
前腕・肩の発達と袖・肩まわりの採寸
クライミング特有なのが、前腕とグリップ力を支える筋肉の発達です。前腕が太いと既製の袖では手首側がきつく、腕を曲げたときに突っ張ります。採寸では袖幅を上腕だけでなく前腕基準でも確認し、袖口の開きも調整します。肩は「なで肩か・いかり肩か」で肩パッドと肩線の位置を変え、盛り上がった僧帽筋が悪目立ちしないよう肩の傾斜に沿わせます。
こうした部位ごとの微調整は、実際に体を動かしてもらいながら確認するのが確実です。当店では採寸時に「腕を前に組む」「軽くしゃがむ」といった動作を入れて、可動域と見た目のバランスを一緒に決めています。
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細いウエストと上半身のサイズ差をどう埋めるか
上半身がしっかりしている一方でウエストが細いと、既製スーツは必ずどちらかが犠牲になります。オーダーなら胸囲・胴囲・ヒップをそれぞれ実寸で取り、ジャケットのウエストを程よく絞ってVラインを強調できます。絞りすぎると動きにくくなるため、可動域を残しつつシルエットを出す「絞り加減」の判断が重要です。
パンツも同様で、クライマーは体幹と下半身が引き締まっている方が多く、ウエストとヒップ・太もものバランスを個別に調整すると、きれいに落ちるラインになります。体の左右差や競技での使い方の癖も、採寸時に見ておくと仕上がりが安定します。同じ悩みを持つ競技者の例としてラグビー体型のスーツ選びも判断の参考になります。
ストレッチ素材と可動域の確保でさらに快適に
採寸での補正に加えて、生地選びでも快適さは大きく変わります。クライミングを続ける方は肩・背中の可動域を求めることが多いため、伸縮性のあるストレッチ素材を選ぶと、動きやすさと着心地が両立します。ビジネスで毎日着る方や、電車・車での移動が多い方にも相性が良い選択です。
当店は愛知県稲沢市のオーダースーツ専門店で、筋肉質・アスリート体型のフィッティングとストレッチ素材を強みにしています。フルオーダースーツは¥59,800(税込)〜承っており、体型補正の相談も採寸時にまとめて対応できます。
よくある質問
Q. ボルダリングを始めて背中が大きくなり、スーツが窮屈です。直せますか?
A. 手持ちの既製スーツでも、生地に余裕があれば背中や袖をある程度出せます。ただし補正には限界があるため、体型が大きく変わった場合はオーダーで作り直した方が快適で見た目もきれいです。まずは現物を見せていただければ、直せる範囲をお伝えします。
Q. クライミングで体が変わり続けています。今作っても大丈夫?
A. トレーニングで体型が変動しやすい時期は、サイズ直しの余裕を残した仕立てにしておくと安心です。将来の増減にどこまで対応できるかは、採寸時にご相談ください。ストレッチ素材を選んでおくと、多少の変化にも対応しやすくなります。
Q. 前腕が太くて袖がいつもきついです。オーダーで解決しますか?
A. はい。オーダーでは袖幅を前腕基準で調整し、袖口の開きも変えられるため、腕を曲げても突っ張らない仕上がりにできます。既製では難しい部分なので、オーダーの効果を実感しやすいポイントです。
